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【ニートだなんて】自宅学習で成果を出すために準備したい3つのもの③サポーター【言わせない】

オンライン国語教室・小論文教室オトモです。


この連載では

長期入院→高校中退→東大→国語塾・個別指導塾の教室運営

と、独学をベースに勉強を進めてきた私あもれが

コロナ禍で学校に行けない!予備校に行けない!

 

という人のために
自宅学習の効率をアップするための方法を掲載しています。


今回は最終回、「環境」「時間」に続いて
「人」についてのお話です。

勉強は自力でできる

突然ですが私は、
どのような勉強でも
「基本的には自力でできる」
と考えています。

少し前に、「授業をしない塾」として「武田塾」が全国で人気となりました。

勉強を教える代わりに「問題集」「参考書」の効率的な使用法を教え、
その進捗を徹底的に管理することで、
自力で学習できる力をつける
というのが武田塾のウリです。

授業を受けなくても、実力は自学自習で伸ばせる

というこの塾の方針には、私も基本的に賛成です。
(学費がめちゃくちゃ高いので、割に合うかどうかは別として・・・)

私自身、中1で入院してからあまり学校に行っていないので、
「授業」から何かを学んだことはほとんどありません。

勉強は自力でするもの

この考えさえあれば、
病気や人間関係で学校に行けなくても、
外出自粛やビンボウで、予備校や塾に行けなくても、
希望が見えてきませんか?

ひとりで頑張る時にこそ「人間関係」が大事

とはいえ、自力で参考書や問題集、教科書を使いこなして学習を進めるだけでは
理解が及ばない場面、効率が落ちる場面もあります。

頼るべき時に、頼れる相手がいることで自習のやる気も効率もアップします!

どこまで自力で学ぶことができて、
どんなことを人に頼ればいいのか、

それを明らかにして、あなたが勉強する時に
頼るべきパートナーを見つけましょう!

ひとりではできないこと①客観視

参考書や問題集の使い方さえわかれば自力で勉強できる!
といえども、

自分のことは、自分からはよく見えない

ということは、自習を中心に学習をすすめる時にも
認識しておかねばなりません。

しばしば
本人よりも、他人の方が自分をよく理解できる
ということがありますね。

東京で塾をしていた時、
本人(または保護者の方)から事前に聞いていた評価と、
実際の学力が伴わない
ということが、よくありました。。。。

本当はあまり理解できていないのに、
「わたし、こんなにできてる!!きっと90点はとれる✨」
と、傲慢になってしまう子も、

試験でケアレスミスを連発しただけなのに
「僕はどうせ勉強ができない奴なんだ・・・」
と、苦手意識を持ち続けてしまう(それゆえ再び試験で緊張して、ケアレスミスを繰り返してしまう)

という子もいました。

上の2人は真逆に見えても

・自分の状況を細かく分析できていないこと
・成長するための具体的な行動がわからないこと


は共通していますよね。
自分のことって、自分からはなかなか正しく見れないものです(^^;)

私は仕事柄、よく
「国語が苦手なんです」
という相談をされるのですが、

同じ「国語が苦手」でも、
分析的にその人の言動や解答用紙を観察していくことで、

「語彙が乏しい」のか
「文章の論理を追えていない」のか
「漢字が読めない」のか・・・・

理由と対策法が具体的に見えてくるものです。

この点で、自分を他人に見てもらう機会は大切です。

こんな仕事をしていながらも、
私自身、自分のことはよく見誤ります(^^;)

たとえば、
大学受験前に国語の先生から

「小説を読むのが苦手だね。もっといろんな本を読んでみた方がいいよ。」

と言われたことがありました。

確かに、今思うと登場人物の言動から行間を読みとることが苦手だったのですが
言われるまでは、自覚がまったくありませんでした。

当時、評論や哲学書が好きでフィクションをほとんど読まなかったので
読めていないことに気がつく機会がなかったのです。
(今は逆に小説ばかり読んでいます・・・)

このように、とくに経験が浅い分野を勉強する時、
自分の足りない部分を、自分で気がつくのはとても難しいです。

基本的には自力で学習を進めるにしても
自分の学習状況を俯瞰的に見てくれる人がいると心強いと思います(^o^)丿

ひとりではできないこと②添削

急に具体的な内容となりますが・・・
論述形式の解答を自力で添削するのは難しいので、
書いたものに対して、適確なアドバイスを貰える相手がいたほうがいいです。

たとえば、英作文。

塾に来ていた生徒さんのノートを見せてもらうと、
「模範解答とほとんど同じだったから」という理由で○をつけているのですが
実際は、スペルや用法に誤りがある

ということがよくありました。
(グーグル翻訳の精度がもう少しあがれば、ある適度は自分で添削できる時代が来るかもしれませんが・・・)

正答が1つでない問題について、自分で解答を評価したり、改善すべき点を見つけることはほぼ不可能だと思います。

個人的な経験としては、予備校時代に英語と国語、双方の小論文をチェックしてくれる先生がいたことでかなり助かりました。

受験の作文って、最初は何を書けばいいのかわからないと思うんです。

要約すべきところで自分の意見を書いてしまったり、自分の意見を書くべきところで筆者の考えを要約してしまったり・・・
自分では良いものが書けたと思っても、そもそも論述すべきテーマを誤っていたり・・・

こういう根本的な誤りは自分で気づくことができないので
頼れる人にアドバイスをもらえると良いです。

私も最初は探り探り書き進めるしかなくて、かなり苦労をしましたが、何度も先生の添削を受けたことで、受験のときには自分でも納得のいく文章が書けるようになりました(^_^;)

ひとりではできないこと③読解サポート

独学する時は基本的に、参考書や問題集、教科書などを自力で読み込みながら学習を進めます。
ということは最低限、それを解釈するだけの読解力が必要となりますね。

読解力が足りないと・・・

  • 教科書に書いてある内容は、よくわからないけれど、
    とりあえず大事そうな単語にアンダーラインを引いて、なんとなく満足。
  • 問題集の解説を読んでも、自分がなぜ間違えたのかはわからないけれど、
    とりあえず正答をノートに写して、なんとなく満足。

という、労力の割に成果が伴わない学習をしがちになります。

また、本人の読解力というよりは「解説書が言葉足らずでわかりづらい」こともしばしばあるので、
自力で理解できない内容について質問できて、納得できるまでしっかり解説してくれる人がいると心強いです。

私は中学で独学を始めた時から、
参考書や問題集を読んで、自力で解決できない疑問が出てきた時には
該当箇所に付箋をつける
ということを必ずしてきました。

そうしておくことで、予備校や学校で先生に会えた時、
付箋の貼ってある箇所を見せながら直接質問ができるからです。

個別指導塾の教室長をしていた時も、生徒にこの学習法を勧めていました。

自力で勉強を進めていると必ず、自分ひとりでは理解できない疑問が湧いてきます。
それを、わかりやすい言葉で解説してくれる協力者がいると良いと思います。

頼れる相手の見つけ方①母校に問い合わせる

さて、これまで独学にサポーターが必要な理由を説明してきましたが、
ここからは実際に、誰を頼ればいいのか味方の探し方を提案していきます。

私がもし、中学や高校に通っていたら・・・
まずは学校の先生に相談します。
なんだかんだ、教えることのプロ集団ですからね。すぐ会いに行ける場所にいるだろうし。

「教科担任の先生と仲良くなかった・・・」
「担当していた先生の授業がつまらなかった・・・」

と、気が進まない人も、とりあえず職員室に電話してみましょう。

たいていの学校には、各教科ごとに数人の先生がいるので、親身になってくれる人が1人もいないということはさすがに無いと思います。

既に卒業していても、母校に連絡してみるのがおすすめです。
大人って、自分の専門知識を年下の人のために役立てたいと思う生き物です。

卒業生が自分たちを頼ってくれるのを、嬉しく思う先生は多いはずです。

②リスペクトできる友人や、知り合いの大人

勉強が得意な人ならば、喜んで協力してくれると思います。
身近に頼れる人が入れば、心強いですよね。

ただ、先述した論述や小論文などの添削については、慣れていないと難しいと思うので、1度はプロに見てもらったほうが安心だと思います。

③家庭教師や塾・予備校の先生、オトモ

これは言わずもがな、親身になってくれるとは思いますがお金もかかります。
あとは、選択肢がありすぎるので、選び方が難しいですよね・・・

個人的には、
質問されたこと+αの知識を教えてくれる人」に出会えると良いかなと思います。

個別指導塾をやっていた時にも、

「あぁ、この子は二次方程式の計算を勘違いしているから、因数分解の理解も危うそうだな。確認しておこう。」といった感じで

その子の特性を見極めたうえで、質問されたこと以上の解説ができる講師は人気がありました。

あとは、相手の年齢や理解度に合わせた言葉選びができることも大切。
でもまあ、最後は相性ですね(^^)

私たちオトモも、こんなブログを書くだけあって独学のフォローは全力でしたいと思っているのですが・・・私が対応しているのは国語のみです(・∀・)

英語・世界史も担当できる講師はいるので、興味があればお問い合わせください(宣伝)。

まとめ

今日は「独学こそ、人間関係が大事!」という話をしました。

私は13歳から独学を続けていたので、
それを支えてくれた人の大切さをひしひしと感じています。
だからいつも以上に熱く語ってしまいました(*´ω`*)

オトモも将来的には、いろんな科目や分野で独学をしている人を
フォローできる体制が整えられるといいなーと思います。

次回をお楽しみにヽ(^o^)丿